「伊住」夢見て土壁塗り 鈴木さんが手ほどき

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鈴木さん(手前)の手ほどきを受けながら、土壁塗りを体験した参加者

約150年前の江戸末期に建てられたという古民家を再生してマイホームにしている伊那市東春近の高校教諭鈴木良さん(34)宅で4日、首都圏や愛知県の4組が土壁塗りを体験した。市が移住に向けたイメージを膨らませてもらおうと開く「伊住(伊那に住む)体験会」の一環で、古民家再生に関心がある人も対象に実施。家族や仲間の力を借りて出来る限り自力でこの家を修復する鈴木さんが暮らしぶりなども話し、昔ながらの作業を手ほどきした。

愛知県蒲郡市出身で、大学進学をきっかけに県内に移り住んだ鈴木さん。国会議員や第2代大宮市長を歴任した戸田由美の実家である古民家を2012年に購入し、昔ながらのたたずまいを大切にしながら10年計画で再生に取り組んでいる。

この日の体験会で、鈴木さんは「土壁は昔の人の知恵が詰まっている。夏涼しくて冬は暖かく、調湿性にもすぐれている。塗るのに時間と手間はかかるが高度な技術は必要なく何とかなる」と説明。家全体の修復についても強度に関わる部分以外は自前で直していることも話し「天井を見るといつも幸せになる。かっこいいなと自画自賛しています」と古民家の生活も紹介した。

東京都北区の会社員広部幹元さん(33)、美由紀さん(27)夫妻は「鈴木さんのように実際にやっている人の話を聞くと参考になる。当初抱いていたイメージよりも大変かなとも思うが、土壁塗りは楽しいですね」と目を輝かせて伝統工法に親しんだ。

「伊住体験会」は昨年度から実施し、古民家再生のほか、農作業や自然体験などのプログラムを展開。今年度は5回の開催で25組59人が参加し、1組が市内へ移住している。

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