諏訪市 ペーパーラボ稼働順調

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ペーパーラボで再生した紙。住民票や戸籍、印鑑登録など証明書の申請用紙に利用されている

諏訪市が市役所に1台導入したセイコーエプソン(同市)製の乾式オフィス向け製紙機「Paper Lab(ペーパーラボ)A―8000」の稼働が順調だ。使用済みの紙2500~2600枚で1日当たり約2000枚を生産。白い紙として再利用するだけでなく、色付きの紙として住民票など証明書の申請用紙に用いるなど使い道も徐々に広がっている。

市の施設で使う文書の情報漏えい防止や紙の購入量の削減、紙の完全リサイクルによる環境保全につなげる狙い。3月末に導入し、紙の量産へテストした後、5月から本格稼働している。

市民課は10月から住民票や戸籍、印鑑登録といった証明書の申請用紙として活用。機器の特長を生かして色付きの紙として使い、来庁者が紙の色で識別しやすいようにした。11月からは保育園で工作に使ってもらう考えで、「紙に触れることでリサイクルに関心を持つきっかけになれば」(総務課)とする。

市は障がい者の就労を支援しようと、市社会福祉協議会と委託契約を結び、社協が指定管理者となっている福祉作業所さざ波の家の利用者が紙の処理作業をしている。利用者2~3人と支援員1~2人が週2日来庁し、各課を回って紙を回収したり、機械にセットする前に紙を整えたりしている。利用者の一人は「(紙を収める)かごに入れる時にそろえて入れるよう気を付けている」と話す。

紙の購入量は在庫があったり、年ごとの変動があったりするため一概に比較できないが、市総務課の担当者は「購入量は確実に減っている」。エプソンの担当者と定期的に意見交換しており、「製品の性能向上に生かしてもらえれば」としている。

ペーパーラボは、使用済みの紙を水を使わずに新たな紙に再生する製紙機。紙に衝撃を加えて繊維の段階まで粉砕、着色剤や結合素材を加えて成形する。1時間当たり約720枚の紙を生産。名刺用紙なども作ることができる。

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