岡谷産ウナギの養殖 12月出荷へ生育順調

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「うなぎのまち岡谷」を盛り上げようと、ウナギの養殖に取り組む会社役員の武井茂夫さん(47)と自営業の小松壮さん(43)が今年も岡谷市川岸東で養殖に取り組んでいる。2月に完成した大型水槽で3月上旬から約1万2000尾(約2キロ)のニホンウナギの稚魚を養殖。現在体長は10センチ前後で1カ月で約2倍に成長した。生育は順調で12月ごろから順次合わせて約1万尾の出荷を目指す。

2人は、14年から養殖に取り組んでいる。昨年6月には市内のうなぎ料理店関係者らを対象に試食会を開催。参加者からは「将来に期待が持てる味」などと評価を受けた。

ウナギの水槽は、土木工事会社を経営する武井さんの事務所近くに借りたビニールハウス内にある。昨年までの試験養殖のノウハウを生かして新たに作った。幅は5メートル、奥行き10メートル、深さ1メートル。

3月7日に1キロ100万円近い価格帯で購入した稚魚を放流。水温を30度前後に保つため、40度の温水を流す熱管を水槽内に設置している。熱源は間伐材を使った薪ボイラーが中心。水槽は全部で4基あり、成長段階に合わせて活用する。

これまでの生育状況は「順調に推移している」(武井さん)。水は地元の湧き水を使用。飼料は魚粉に水を混ぜて作り、1日2回、午前6時30分と午後4時に与えている。養殖では水槽に入れた稚魚の8割が出荷できれば成功とされているが、水温や水質管理の徹底などで9割の出荷を目指している。

ニホンウナギは国際自然保護連合が絶滅の恐れがあるとして「レッドリスト」に加えている。養殖池に入れる稚魚量は国が管理しており、県内で養殖をしているのは武井さんたちのみ。武井さんは「絶滅危惧種となっているニホンウナギの稚魚を大切に育て、立派な『岡谷うなぎ』にし、まちの活性化を応援していきたい」と話している。

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