救助、消火の連携確認 権兵衛トンネルで訓練

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車両から救出した重傷者を搬送する訓練参加者たち

上伊那と木曽の両地域を結ぶ国道361号「権兵衛トンネル」で9日、交通事故と車両火災の発生を想定した防災訓練があった。両地域から消防、警察、県の関係者ら約80人が参加。負傷者搬送や消火活動など一連の訓練に連携して取り組み、大惨事につながりかねないトンネル内での事故に備えた。

全長約4.5キロで、県が管理するトンネルでは最長。重大事故に備え、排煙設備などの高レベル防災設備を整備し、24時間体制で道路状況の監視を行っている。訓練は、乗用車とトラックが衝突し運転手ら4人が負傷、車両火災が発生した―との想定で、上伊那側のトンネル入り口付近で行った。

県や警察は、後続車両による事故の続発を防ぐため、トンネルを通行止めにする訓練を実施。駆け付けた消防署員らが、車内に閉じ込められた重傷者を救出して搬送。各機関が連携し、トンネル内の消火栓などを利用した放水活動も展開した。

訓練後の総括で、上伊那広域消防本部の田畑公徳消防長は「トンネルという特殊環境では状況が刻々と変わり、関係機関が情報共有し連携し合う対応が求められる」と連携の重要性を説いた。

トンネルを管理する県木曽建設事務所によると、2006年のトンネル開通から今年10月末までの累積交通量は約1700万台で、1日当たり平均交通量は約4100台。交通量は増加傾向にあるが、交通死亡事故や車両火災事故は起きていないという。

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