民俗芸能守り伝承を 伊那で文化財保護講演会

LINEで送る
Pocket

南信に伝わる民俗芸能の魅力や継承の取り組みなどについて講演する櫻井弘人さん

県教育委員会と県文化財保護協会は9日、文化財保護講演会を伊那市荒井の市創造館で開いた。民俗芸能学会評議員の櫻井弘人さんが「南信州の民俗芸能と保存・継承への取り組み」と題して講演。南信各地に伝わる芸能の魅力を紹介し、少子高齢化の進む地域社会で芸能を守り伝承していくための取り組みについて語った。

櫻井さんは「南信州は民俗芸能の宝庫」とし、下伊那郡天龍村の「霜月神楽」など飯田、下伊那地方に伝わるさまざまな芸能を歴史や由来とともに紹介。その上で、少子高齢化や人口減少に伴い、各地で民俗文化の存続が難しくなっている現状を説明した。

▽効果的な情報発信▽子どもの体験機会の提供▽地区外人材の受け入れの促進▽記録の保存-など、県教委や南信州広域連合、民俗芸能実施団体などでつくる「南信州民俗芸能継承推進協議会」が推進する継承への取り組みを紹介。民俗芸能という地域の魅力を発信することで交流が広がり、持続可能な地域づくりにつながるとした。

櫻井さんは「民俗芸能は地域の活性化、存続の要になる。個別の地域、保存会だけのものでなく、地域全体の共有財産である」とし、次世代への保存・継承の重要性を語った。

講演会は県文化財保護研修会の一環として毎年行い、今回は「民俗芸能の保存・活用と課題」をテーマに開催。今年度から一般にも参加を呼び掛け、同協会会員や教育関係者、行政関係者ら約80人が聴講した。

おすすめ情報

PAGE TOP