2017年11月11日付

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東京都内と諏訪・松本地区を結ぶJR東日本の特急「あずさ」。誰でも乗車したことがあるだろう。高速バスの運行以前は、首都圏へ行くには唯一の公共交通機関だった▼その「あずさ」に12月23日から新型車両が導入される。JRによると、現在「スーパーあずさ」で利用しているE351系の後継として、新型車両E353系が運行を始める。「スーパーあずさ」の車両は、1993年12月に営業運転を開始し、すでに24年が経過。車体の老朽化も目立っている▼新型車両は、空気バネ式車体傾斜装置を導入し、従来の振り子式と比べて左右の揺れが少なく自然な乗り心地になる。各座席には、ノートパソコンを乗せて使用できるテーブルとコンセントを設置するという。スマホなどのモバイル機器をよく使う乗客にとっては朗報だ▼一方で最高速度は従来と同じ時速130キロ。所要時間も変更がない。長野、山梨両県の沿線自治体などで組織する中央東線高速化促進広域期成同盟会が毎年、JRへの要望を重ねているが、東京都内の三鷹から立川間の複々線化が事業化していないことなどが時間短縮の大きな障害になっている▼乗り心地の向上は歓迎するが、高速化実現は見通せない。2027年のリニア中央新幹線開業まで10年。諏訪地域は新駅との接続改善にも取り組まないとならない。リニア時代を前に、在来線の在り方も一考が必要ではないか。

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