2017年11月14日付

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もはや年末の風物詩とも言われる。今年の「新語・流行語大賞」の候補が先日発表された。よく聞かれた言葉もあれば、あまりなじみのない言葉もある。人それぞれ関心事の違いによるのだろう▼それでも大方の予想通りと思われる候補の一つは「忖度」ではないか。他人の心を推し量ること、また、推し量って相手に配慮することといった意味がある。森友・加計問題をめぐり、首相官邸の意向を役人がおもんぱかったのではないかという見方を象徴する言葉として一躍注目されることになった▼国有地売却をめぐる疑惑が国会で取り沙汰されるようになったころ、小欄で空虚な政治ショーと批判したところ、お叱りをいただいた。決して軽視しているつもりはなく、少子高齢化や地方創生といった課題が山積する中で、国民のための政策を議論する場であろう国会でこのようなことに時間を割かねばならない政治の状況を憂えてのことだった▼その後も疑惑は広がりを見せ、不信感は強まるばかり。改めて日本の政治は大丈夫かと心配になった。説明責任を果たすという言葉も型通りのようで納得できる説明はなく、消化不良のまま衆院選に突入する形となった▼選挙は与党の大勝だったが、これでみそぎが済んだとは思っていない国民も多いのではないか。そんな心情も忖度してもらい、すっきりした気持ちで新年を迎えられるよう説明を尽くしてほしい。

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