2017年11月15日付

LINEで送る
Pocket

「ありがとう」と「ごめんなさい」を一度に言われたものだから、子どもたちは驚いたような顔をしていた。伊那市西春近南小学校の4年生たちが、ウズラの飼育で交流がある飯田市南信濃の和田小学校を初めて訪ねたときのことだ▼和田小2年生のウズラの飼育の記録を絵本にまとめた同学年の児童の保護者、酒井正也さんの話だった。絵本には、交流があった西春近南小の4年生も登場していた。児童たちは和田小で、子ども同士の交流とともに酒井さんの話を聞くことを楽しみにしていた▼酒井さんは和田小の2年生の親の一人として、交流に対する感謝の気持ちや絵本を読んでくれたことへのお礼を「ありがとう」の言葉に込めた。そして、絵本の中に絵で登場させた西春近南小の子どもたちを目の前にして、「こうやって出会えるんであれば、もっともっと頑張って描いておけばよかった」と頭を下げた▼二つの言葉は子どもたちにも響いたようだ。絵本の中の自分の姿に満足しているという男子児童は「ありがとうは僕たちの方が言いたかった。それなのに、ごめんなさいって…。僕たちのことを思ってくれているんだなと思った」と話した▼酒井さんは「南信濃のこの地へ来てくれてありがとう。ここに住む住民の一人として本当にうれしいなと思う」とも語りかけた。使い方を学びたくなるような、また訪ねて来たくなる「ありがとう」だった。

おすすめ情報

PAGE TOP