2017年11月21日付

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先ごろ開かれた「女性100年会議@諏訪」の模擬議会は、「100年生きる時代にどういう生き方をすればよいか」を考える趣旨で計画されたそうだ。確かに100年は長い。どう生き、何をするかで、大きく違ってくるだろう▼今年7月に亡くなった聖路加国際病院名誉院長の日野原重明さんは105歳だった。100歳を超えても現役医師として活躍できた秘訣は何かと、ずっと疑問だった。体が丈夫なだけではないはずだ。最近になって教え子の医師が「新しいことには子どものような興味を示していた」と言っていたのを知り、合点がいった▼在野の考古学者として優れた業績を残した諏訪市出身の藤森栄一も、似たようなことを書き残している。学問が進歩するにつれ研究内容が複雑多岐になり、専門分野の領域が狭くなる。だからこそ専門外の「遊び」への興味が必要だと説いた▼文学や音楽、美術に親しめばよい、というだけでない。「失恋をしたり、愛したり、にくんだり、絶望したり、笑ったり泣いたり…」までもが大事だという。なぜなら考古学は、太古に生きた生の人間の投影だからだ(「考古学への想い」)▼日野原さんは最期まで好奇心が旺盛だったのだろう。藤森栄一も「考古学が知的好奇心を失ったら、いったい何が残る」と言っている。”人生100年時代”だ。良い意味での好奇心や「遊び」が必要なことは確かのようだ。

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