井月俳句カレンダー復活 2年ぶりに作成

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完成した井月俳句カレンダー

駒ケ根市中央の割烹食堂「水車」は、来年度版の「井月俳句カレンダー」を作成した。幕末から明治初期に伊那谷を漂泊した俳人、井上井月(1822~87年)の俳句と水彩画を組み合わせた人気シリーズの8作目。昨年版で一度終了させたが、惜しむ声が多く寄せられたことから2年ぶりに”復活”させた。

井月の愛好者でつくる井上井月顕彰会(伊那市)が発行する「井月真筆集」と「漂泊俳人井月全集」から6句を選び、真筆で紹介。駒ケ根市中割の水彩画家で県西駒郷勤務の片桐美登さん(62)が描いた風景画と組み合わせている。

今回は俳句とともに、井月の逸話に光を当てたのが特徴。井月全集の「奇行逸話」から、酒好きで知られた井月だが、字を書く時や印を押す際は酒の後でも必ず正座をして人のいない場所で行っていたことや、雪の残る門前で30分も犬とにらみ合い、最後には犬が根負けしたことなどを紹介。その場面になった旧家や小路などの現在の姿を水彩で描いている。店主の宮澤宏治さん(55)と片桐さんが地域を巡って場所を選び、春先から片桐さんが絵を制作してきた。

2人は「今、井月が注目されているのは当時支えた地域の人がいたからこそ。逸話を通し、井月や地域の人を身近に感じてほしい。描いた作品の場所を訪れれば、井月の見た風景などを追体験してもらえると思う」と話している。

A2判、7枚つづり。2200部作った。井月にちなんだ取り組みを行っている伊那市の小学校や上下伊那の公民館などに配布。12月5日から水車と小林書店で1部800円で販売する。

問い合わせは水車(電話0265・83・3635)へ。

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