諏訪湖クラブ 貧酸素解消実験を終了

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実験のため諏訪湖内に設置した観測機器を回収する関係者

諏訪湖の環境改善に取り組む住民団体「諏訪湖クラブ」(沖野外輝夫会長)は24日、諏訪市の初島近くの諏訪湖上で10月17日から続けてきた陸上から空気を送り、湖内の貧酸素状態の解消やヘドロの改善を目指す実験を終えた。関係者が観測機器を回収し、湖上の台船や初島に設けたナノバブル発生装置などを撤去した。これまでに測定されたデータを整理し、湖内の酸素増加への影響などを調べる。

観測機器はナノバブル発生装置を積む台船とその周囲4カ所の計5地点に設置。水中に溶けた酸素の量「溶存酸素量」を測る機器を水深1・5メートル、水温計を水深0・5メートルに沈め、連続測定を行ってきた。回収された観測機器が自動記録したデータは信州大学山岳科学研究所の宮原裕一准教授が整理した上で効果を調べる。

この日は、諏訪東京理科大学工学部の市川純章教授による「水中ドローン」を使った記録撮影も行われた。

湖内に空気を送る実験は、貧酸素対策などの現実的な手法を開発するため行ってきた。ポンプでくみ上げた湖水とエアコンプレッサーから送り込まれる空気を同クラブが組み立てたナノバブル発生装置に送り、空気を多く含んだ水を湖底から出して効果を調べてきた。

信大名誉教授の沖野会長は「水温が低下し、生物の影響がない中で湖中の酸素増加に装置がどのように影響したかを調べるデータを蓄積した。多くの協力者のおかげで実験を続けられたことに感謝したい」と話した。同実験は来春、生物の影響が大きくなる頃に再開する予定。

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