リニア県内駅需要探る 観光客意向調査

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信州観光でみはらしファームを訪れ、調査員から調査票を受け取る家族連れ=25日、伊那市西箕輪

10年後のリニア中央新幹線開業を見据え、上伊那、南信州の県地域振興局は25日、飯田市に設置される県内駅から伊那谷各地への交通需要を探るため、県外観光客の意向調査を始めた。信州観光でリニア県内駅を利用する可能性のほか、上下伊那各地への二次交通に関する設問を用意。観光客の居住地・調査地点別に傾向をつかみ、今後の検討に役立てる。みはらしファームや駒ケ根高原などで調査票を手渡した。

来年度まで2カ年かけて行う調査事業の一つで、大芝高原や昼神温泉、天竜峡などを含む主要観光地で1000人を目標に実施。切手不要の封筒を添え、12月15日までの投函に協力を求める。

設問は13項目。今回の訪問観光地や旅行形態、移動手段を尋ねた上で、開業後のリニア県内駅の利用や観光行動について質問。リニア県内駅からの二次交通に関しては、現行の交通機能(JR飯田線や高速バス、タクシー、レンタカーなど)と、交通機能が充実した場合に利用したい交通手段をそれぞれ問う。

伊那市西箕輪のみはらしファームで調査票を受けた東京都八王子市の会社員渡邊一生さん(43)は取材に、「今回もそうですが、信州への旅はマイカー主体」と説明。隣接する相模原市に神奈川県駅が開業する予定だが、リニア自体の利用意向がそれほどないと明かした。

南信地方での勤務経験があり交通事情に精通。「上伊那や諏訪は、JR中央東線や飯田線の改善を考えた方が地域振興のためにいいのでは」と提言した。名古屋市の会社員近藤昌和さん(66)は駒ケ根高原での取材に「信州はマイカーだが、交通が充実する京都は新幹線で行く。現状の交通だと、リニアで駒ケ根というのは厳しい」と話した。

意向調査は上下伊那の住民2000人にも行い、東京・名古屋方面への現在の移動手段や、リニア県内駅へのアクセス手段などを問う。3大都市圏の人を対象にしたネット調査、交通事業者への聞き取り調査の結果も加味し、方面別にアクセス手段の優位性を評価する考えだ。

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