尖石石器時代遺跡 竪穴住居跡の見学会

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尖石遺跡範囲確認調査で発掘された竪穴住居跡を見学する参加者たち

茅野市豊平にある国特別史跡「尖石石器時代遺跡」の範囲調査で見つかった竪穴住居跡の見学会が25日、現地で行われた。子どもからお年寄りまで約50人が市内外から参加し、出土した状態の住居跡や土器を見て回り、縄文時代の暮らしに思いをはせた。

尖石遺跡は約5000年前の縄文時代中期の遺跡。茅野市名誉市民の宮坂英弌氏(1887~1975年)が教員の傍ら私財を投げ打ち1930年から発掘調査を始めた。国内で最初に発掘された本格的な縄文集落で、集落研究の原点となるとして42年に国史跡、52年に国特別史跡に指定された。

今回の調査は縄文集落の西への広がりを確認する目的。史跡境界西側の約3500平方メートルで行い、史跡境界近くで縄文時代中期中頃(4500~5000年前)の住居跡を2カ所、柱を立てたと思われる土坑を8カ所で発見した。

見学会で参加者は住居跡2カ所を訪れた。黄土の床部分や柱の穴、円を描くように規則正しく並んだ石、横たわった土器などが出土した状態のまま公開され、身を乗り出してのぞき込んだり、写真を撮ったりしながら、学芸員の話に熱心に耳を傾けた。

案内役を務めた尖石縄文考古館の小池岳史係長は、これより西側で住居跡が見つかっていないことから「ここが縄文集落の西側の限界と考えられる」と語った。また「宮坂先生の遺跡の境界を見る目の精度の高さも分かった」と指摘。縄文集落の形成の過程や村の動きを裏付ける発見で、遺跡保護の第一歩になるとも話した。

茅野市玉川小学校1年の岡村悠真君(7)は母親の久枝さん(39)と参加し「縄文時代の人たちは楽しく暮らしていたと思う。いろいろなことを知りたい」と目を輝かせた。調査範囲にある畑で作業を手伝う岡谷市長地の北澤昌敏さん(70)は「遺跡があることは知っていたが実際に見るとロマンを感じる」と話していた。

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