住民参加でカヤ葺き替え 茅野市泉野の穴倉

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カヤの葺き替えが進んでいる穴倉=茅野市泉野

茅野市泉野地区ふる里づくり推進協議会(伊藤幾文会長)は今年度から2年計画で下槻木にある農閑期の作業場「穴倉」のかやぶき屋根の全面修復を行う。26日には、前週のカヤ刈りに次ぐ住民参加の葺き替え作業があり、同協議会と穴倉運営委員会、一般協力者など30人余りが参加。協力を得ているかやぶき職人の堀尾暁彦さん(30)=富士見町=の作業を手伝った。

穴倉は、戦前は八ケ岳山麓一帯にあり作業場兼社交場だった。次第に姿を消したが、泉野では、伝統文化を継承しようと2005年に復活させた。09年1月に火事で焼失したが暮れには再建。冬季、地域の高齢者らがいろりを囲んで布草履作りなど行い、見学者は市内外から訪れるようになった。雨漏りがする場所があり、今回初めて葺き替える。

安全祈願の神事を行ってから作業開始。屋根の葺き替え自体の作業は堀尾さんが行い、参加者は刈り取った約500束のカヤの余分な部分を鎌ですいて取り除く作業などに取り組んだ。作業の合間には、堀尾さんが、説明しながら実演してみせ、参加者は興味深げに見入っていた。

数少ない葺き替え経験者の東城大典さん(88)は愛着のある道具を持参して参加。「昔はみんなかやぶきで葺き替えのときは大勢が手伝った」などと懐かしそうに話していた。

今年度は、北側の屋根を葺き替える。穴倉開きは12月9日の予定。伊藤会長は「保育園や小学校の子どもたちも見学に来たいという。作業はもうしばらく続くので、この機会に大勢に見てもらいたい」と話していた。

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