小渋ダム土砂トンネル 緊急輸送路に

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小渋ダムの土砂用バイパストンネルに進入していく緊急車両

国土交通省天竜川ダム統合管理事務所(中川村)は27日、昨年度完成した小渋ダム土砂バイパストンネルを災害時に緊急輸送路として利用するための実働訓練を行った。上下伊那の消防や警察などの緊急車両がトンネル内を走行し、活用の可能性について検討した。

土砂バイパストンネルは下伊那郡大鹿村桶谷から松川町生田を結ぶ総延長約4キロ。小渋ダムの堆砂対策などとして、土砂を含んだ水をダムの貯水域を通さずに上流部からダム下流部へ迂回させて放水するもので、現在は試験運用を行っている。トンネルは床幅が約7メートルあり耐震化していることから、同事務所は大規模災害で中川村と大鹿村を結ぶ主要地方道松川インター大鹿線が不通になった際の緊急輸送路としての活用を地元自治体などに提案していた。

訓練には上下伊那の消防や警察、県、関係自治体の関係者ら約40人が参加。緊急車両と同事務所の車の計9台に分乗し、下流部の吐口からトンネルに進入した。参加者らは、途中に数カ所ある施錠されたゲートの開け方や、トンネルまでの道路の形状や状態などについて説明を受けながら移動。「この大きさであれば十分に通過できる」「荒天時は周辺道路の状態が心配」などと感想を述べ合った。

同事務所の國村一郎所長は「緊急時の選択肢の一つとして、一定程度の可能性は確認できたと思う。関係機関の意見を聞きながら、実際の運用方法などについて調整していきたい」と話していた。

この日は、リニア中央新幹線建設工事などで主要地方道松川インター大鹿線の工事車両の増加が予想されることを受け、災害時に不通になった際に工事現場の関係者や車両ドライバーらと情報を共有するための情報交換訓練も行った。

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