蚕糸博物館と農工大科学博物館 連携協定へ

LINEで送る
Pocket

岡谷蚕糸博物館(岡谷市)と東京農工大学科学博物館(東京都小金井市)が12月22日、連携協力に関する協定を締結する。日本の近代化を支えた絹産業を見直し、連携を通じて所蔵資料の有効活用や博物館活動の活性化を図り、学術・文化の発展に寄与する目的。蚕糸博物館が協定を結ぶのは初めてで、製糸にとどまらない「幅広い活動ができる」(高林千幸館長)と期待している。

同大学科学博物館のホームページによると、同博物館は1886年に工学部の前身である農商務省蚕病試験場の参考品陳列場から始まり、1952年に博物館法に基づく博物館相当施設に指定、77年に工学部付属繊維博物館となった。2008年度に現在の名称に変更され、工学部付属から全学化された。明治から昭和にかけての養蚕の資料や、シルク以外の繊維を含めた関連資料を多数収集・展示しているという。

高林館長が同大学OBだったことから、昨年、大学側から連携協力の提案があり、協定締結に向けて準備を進めてきた。協力の内容は、資料の相互貸し出し、共同企画展・巡回展の実施、共同シンポジウム・講演会・科学教室などのイベントの開催、グッズの相互販売、職員の研修-など12項目。調印式は蚕糸博物館で開き、同大学科学博物館の高木康博館長と高林館長が協定書に調印する。

高林館長は「蚕糸博物館は製糸に特化しているが、科学博物館は養蚕から繊維全般にわたっている。研究機関の持つ知見や資料を活用し、もっと幅広い活動ができる」と期待。「来年度から、できることから始めていきたい」と意欲を示した。

今井竜五市長も「蚕糸博物館は岡谷のシルクの歴史や文化を伝承していくとともに、新しいシルク文化を生み出す目的もある。大学の新しい知識や収蔵資料を活用させてもらったり、パイプが強くなったりすることは大変ありがたい」と話している。

おすすめ情報

PAGE TOP