諏訪湖環境研究センター設置へ 県会で知事

LINEで送る
Pocket

阿部守一知事は28日、諏訪湖の環境保全に関わり、研究体制の強化、充実を図る目的で、新たな研究機関「諏訪湖環境研究センター」(仮称)を設置する考えを明らかにした。来年度に地元市町村や学識経験者らも含めた検討会を組織し、役割や機能など具体化させる。来年度を初年度とする県総合5カ年計画期間中の実現を目指す。

県会11月定例会一般質問で、今井敦氏(自民党)の質問に答えた。

阿部知事は、環境保全研究所(長野市)や県水産試験場諏訪支場(下諏訪町)などで、それぞれ行っている諏訪湖の調査、研究について、一体的、総合的に行う体制整備の必要を指摘。「地域や信大など関係機関との一層の連携と人材の確保、育成、充実強化に向けて、諏訪湖環境研究センター(仮称)の設置を検討したい」と述べた。

諏訪湖については、諏訪地域で7月に開いた移動知事室での意見交換を振り返り、「地域の諏訪湖に対する熱い思いを聞いた。諏訪湖を守り生かす取り組みを、地域とさらに進めないといけないと、改めて思った」と説明した。

新しいセンターには、主に研究機能を持たせるほか、策定中の諏訪湖の総合計画「諏訪湖創生ビジョン」に盛り込まれる「諏訪湖について学べる拠点」や情報発信の役割も期待される。

諏訪湖の水環境を巡っては、広範囲にわたるヒシの繁茂やワカサギの大量死、貧酸素現象、クロモの大量発生など、多面的な課題が指摘されている。地域の漁業や観光に密接に関わる問題で、ヒシの除去作業は地域ぐるみの環境活動に発展している。

県は、「諏訪湖創生ビジョン」と「第7期諏訪湖水質保全計画」を連動させ、新たな水質指標に「透明度」の目標値を掲げるなど、取り組みを推進している。

県水大気環境課によると、新しい研究機関は諏訪湖に特化した形になるが、研究成果は県内の湖沼への波及が期待されるという。

おすすめ情報

PAGE TOP