2017年12月01日付

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朝起きると、子どもが急な発熱。保育園に預けられず、病児保育の施設も満員。大切な予定があり仕事は休めない―。こんなふうに子どもの預け先探しに苦労した経験のある共働き夫婦は少なくないのでは。核家族ならなおさらだ▼熊本市の女性市議が生後7カ月の長男を抱いて議場に入り話題になった。子育て支援の充実を訴えるため「無数の悲痛な声を可視化したかった」。しかし同伴は認められず、子どもは友人に預けて本会議に出たようだ▼報道を受け、インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」には「子連れ会議OK」をキーワードにした投稿が相次いだ。映画監督の紀里谷和明さんが、自分と仕事をする人に向けて「子どもを連れてきてもらって結構です」と宣言したのがきっかけ。これに続く同様の宣言や感想などが寄せられている▼子連れOKと言ってもらえるだけで気持ちが楽になる、常識外れで認められない、介護の必要な高齢者も連れて行っていいのか―など、ネットの特性もあり賛否はさまざま。保育園の待機児童問題に絡めて「保育園落ちた日本死ね」と訴え、昨年話題になった匿名のブログが頭に浮かんだ▼市議の行為は話題づくりのパフォーマンスかもしれない。ただそうした点をことさらに非難するよりも、子育て(あるいは介護)と仕事の両立が困難な現実があることに目を向け、改善策を考える機会として捉えたい。

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