移動式浄水装置を導入 茅野市

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茅野市が導入したリヤカー搭載型の移動式浄水装置

茅野市は1日、災害時にプールの水などを飲用水として使用できる移動式浄水装置を導入し、市営プールで披露した。諏訪圏ものづくり推進機構の会員企業など4社が共同開発した初号機で、1日当たり約2000人分の飲み水を提供できる。市はプールのある避難所に配備する計画で、今後の増設も検討する。

装置は、同機構の環境エネルギー(SEE)研究会の「水処理プロジェクト」が開発。熊本地震の教訓や茅野市からの要請を受け、浄水器製造販売のオーセンアライアンス(茅野市)、分析・測定のコーエキ(岡谷市)、製造業の野村ユニソン(茅野市)、建設業のカネトモ(同)が2年掛けて製品化した。

臭いなどを除去する活性炭や、水以外を通さない逆浸透膜(RO膜)を使い、不純物を約95%除去。水質計(電気伝導率計)を標準装備した。重さは約150キロで、リヤカーに乗っていて機動性に優れているほか、AC100ボルト電源や自家発電機で稼働するのが特長。6秒間で500ミリリットル、1時間で250リットルを供給できる。茅野市が約195万円で購入した。

導入に合わせて行われた実証実験には、市や病院、別荘開発事業者、金融機関などから約60人が集まった。50メートルプールの水から生成した飲用水が水質基準に適合していることが報告されたほか、プールの水を処理して作った飲用水が振る舞われ、参加者は装置の蛇口から出る無色透明、無味無臭の水に驚いていた。

プロジェクトリーダーを務めた野村ユニソン経営システム部の水内義男部長(48)は「技術や発想など各社の強みを持ち寄り、役割分担をして開発した。ペットボトルの水の代わりに配備して、災害に備えていただければ」と語った。自治体や簡易水道事業者、病院などへの普及を目指すほか、年1回のメンテナンス需要にも期待を寄せる。

問い合わせは、野村ユニソン(電話0266・72・6151)へ。

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