支援ロボで呼吸器外科手術 諏訪日赤

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諏訪市の諏訪赤十字病院で手術支援ロボットの最新モデル「ダ・ヴィンチXi」を使った甲信越地方初となる呼吸器外科手術が行われた。5日、執刀医で呼吸器外科部長の吉田和夫医師(54)と大和眞史院長が同病院で開いた記者会見で発表した。ロボットメーカー調べで同手術が初めてと分かったという。

新型ダ・ヴィンチは腹部に開けた小さな穴から内視鏡カメラとアームを挿入し、医師が3D画像を見ながら遠隔操作で腫瘍の除去などをする。

同病院によると、県内ではほかに信州大(松本市)、長野赤十字(長野市)、長野市民(同)の3病院が導入。諏訪日赤では昨年6月30日に導入し、これまでに泌尿器科領域で33件の手術をしてきた。呼吸器外科手術は今回が初めて。

患者は胸に胸腺悪性腫瘍がある諏訪地方在住の60代女性。胸腺の手術は通常、胸の部分を約25~30センチ切る開胸手術と胸腔鏡の手術がメインだという。

手術は11月29日に行い、約4時間かかった。肋骨付近に直径7~12ミリの穴を計4カ所開け、アームなどを入れて胸腺を全摘出した。 

吉田医師は以前勤務していた信州大でも前のモデルのダ・ヴィンチを使い、肺がんや胸腺腫などの手術を20数件執刀した。2015年7月に諏訪日赤に着任した。

吉田医師は「開胸手術だとさらに30~40分長く掛かった」と手術の手応えを語った。「経過も順調で開胸手術の場合10日ほど入院が必要だが、女性は4日後に退院した」と体への負担の少なさにも感心していた。

今回の手術は保険適用外だという。大和院長は「患者さんの負担が小さいので恩恵が大きい。呼吸器外科領域も保険診療に早く入れてもらえれば」と期待した。

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