2016年04月17日付

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相次いで発せられる緊急地震速報に緊張感が高まる。息をのみながらテレビの中継に見入る。熊本県などで起きた地震。長野県からはやや離れた地域とはいえ、地球規模で起こる自然災害の脅威に慄然とする▼2月に伊那市で開いた地震防災研修会。信州大学の原山智教授は日本付近は4枚のプレートが集まって押し合っており、太平洋プレートやフィリピン海プレートは日本列島の下に沈み込み、日本海溝や南海トラフで大地震を引き起こすと解説した▼今回の地震は直下型と言われるが、プレート境界で発生する大地震は100年ほどの短い周期で起きていると指摘。南海トラフ全体が動いた1854年の安政の東海地震から既に150年ほどたっていることから「南海トラフ全体が割れるような巨大地震が起きる可能性がある。長野県南部もかなりの被害が想定される」と警鐘を鳴らした▼どんな備えが必要か。原山教授はいわゆる防災グッズも必要としつつ「まずは生き延びること」と強調した。住宅が倒壊して命を落としてはせっかくのグッズも役に立たない。そのためには宅地選びが重要とし、活断層の真上や盛り土、沼地、湿地帯、埋め立て地、河川沿い、急斜面の裾野、地滑り地域などは避けるとした。建物の耐震診断や家具の転倒防止も挙げた▼「いつ起きてもおかしくない」とされる大地震。「対岸の火事」とせず、意識を高めていきたい。

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