県産マツタケ 5季ぶり不作

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長野県内マツタケ生産量の推移

今秋の県産マツタケ生産量は5・3トンにとどまり、5季ぶりの不作となったことが8日、県林務部のまとめ(速報値)で分かった。平年の2割にも届かない低水準で、気温の上下変動が激しかったことや9月の少雨が「負の影響を与えた」と分析。上伊那、諏訪はともに平年の1割程度と推計しており、ほとんど収量がなかった中信、東信を含めて「残念な年になった」としている。

県林業総合センター特産部によると、春先から全県的に雨が少なく、9月も少雨傾向で推移。地中の温度が19度を下回ってから、タイミングよく雨が降り地温が緩やかに下がっていくのが理想だが、8月後半から「周期的に暑い日と寒い日を繰り返した」ことも災いしたという。

虫食いが目立つなど品質も良くなかったが、全国的な不作により単価は高めに。主要産地の下伊那は他地域より雨量があり、平年比4割程度の不作にとどめた。例年より発生期間も短かったという。

「マツタケ博士」として知られる伊那市上新山の藤原儀兵衛さん(79)は、9月の初めに極端な低温に見舞われた影響を改めて指摘。自身の収量も平年の16%ほどだったとし、不作の要因について「夏の高温から急激に下がり、菌類がその変化に対応できなかったのでないか」との見方を示した。

諏訪市内で採取権を持つ諏訪松茸山十きのこ組合の原隆一さん(80)は「9月の雨の少なさと、地温が低下して芽が動き出した後のぶり返し残暑が痛かった」と話した。

県産マツタケの年間生産量の平均は約30トンで、昨年まで11年連続で全国1位となっている。

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