冬の節電 生活様式を見直す機会に

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県が音頭を取って推進する「冬の信州省エネ大作戦」が、今冬も12月から始まった。節電目標は使用最大電力を2010年度の冬に比べ「5%減」とし、18年3月31日まで取り組む。冬季は日照時間が短いうえ、県内は朝晩を中心に厳しい冷え込みが続く。今冬の寒波は近年になく強烈だ。そんな中でも毎日の暮らしを点検し、電力の無駄遣いがないか―をチェックする機会にしたい。

県が独自の数値目標を掲げ、県民に節電要請する省エネ大作戦は11年度から取り組みが始まった。電力消費が増える夏と冬に取組期間を設定して具体的な省エネ活動を提案したり、信州あったかシェア事業を推進するなどして運動を繰り広げている。

県内の電力消費量は減少傾向にある。節電志向も定着しつつあるとはいえ、冬季に限れば13年度から4年連続して掲げた数値目標を達成できていない。夏と冬では電力の使用が大きく異なる。1日を通して電力需要の大きい時間帯が午後1~4時ごろに集中する夏季に比べ、冬季は朝の9時から11時と夕方の5時から9時ごろにピークを迎える。

目標の「5%減」を達成するためには、1日に2度ピークを迎える冬季時間帯の最大電力をどれだけ抑制できるかが課題だ。

大作戦を展開するにあたっては関係機関との連携、協力が欠かせない。以前から節電、省エネ活動に取り組んできた市町村や産業界に比べると、一般家庭の節電対策は、まだ十分とはいえない。県民への協力要請と周知活動をこれまで以上に推し進める必要がある。

県は先日、家庭における節電・省エネアクションメニューを作成した。エアコンフィルターの清掃や断熱性のあるカーテンの付け替えを推奨している。白熱灯をLEDに換え、テレビを省エネモードにするだけでも効果がある。電力需要がピークとなる時間帯を中心に暖かく、快適に過ごせる施設などへの外出も促している。

家庭の節電は、ちょっとした心掛け次第でできる。寒さを我慢して体調を崩すような行き過ぎた節電は論外だが、無理のない範囲で暖房の使い方を工夫して電力を省くことができれば、地球にやさしくなれるし、家計も助かる。これまでの生活様式を見直して、未来志向型に転換する好機としたい。

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