身近な里山で登山気分 萱野高原「南古道」復元

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箕輪町松島在住で、前県山岳協会副会長の田中幸雄さん(68)は、地元の里山「萱野高原」(標高1200メートル)の登山ルートで、昭和30年代まで使われていた登山道「南古道」を今年4月までに復元した。ルートを覆い隠したササ類を刈り取り、手製の案内看板を拠点ごとに設置するなど散策に適するよう整備した。野外活動の本格シーズンもこれからが本番とあって、田中さんは「身近な場所で登山気分を味わってほしい」と多くの利用を呼び掛けている。

健康志向や登山ブームが高まる中「健康を維持しながら地元の里山の魅力も感じてほしい」と、50年以上前の地元小学校などの遠足で使われたルートの復元を決意。農繁期を終えた昨年11月末から今年3月にかけ、生い茂ったササ類の刈り取り作業に汗を流した。
 田中さんによると、ルート上は高さ2メートルにもおよぶササに覆われ、動力付き草刈り機を使っても作業は困難を極めた。作業を前に「はるか昔の記憶を頼りに」ルートを確認したが、「ササの根元を見て刈り取っているうちにコースを外れてしまうこともあった」という。

ルートは、同町三日町区の御射山三社を登り口に、同高原ふれあい広場までの総延長約5キロ。高低差は約450メートルで、途中林道萱野線を横断する。古い未舗装の林道(作業道)から南方向に位置するため「南古道」と田中さんが名付けた。
 登り口のほか、標高差50メートルごとに、田中さん手作りの案内看板も設置。看板には登り始めから9~1の番号が記され、進むごとに一つずつ数字がカウントダウンされる趣向も施した。

登り口からふれあい広場までの所要時間は約1時間30分。森林地帯を抜けた同広場では、辰野町から伊那市まで一望できる景観が楽しめる。

田中さんは「ルート上には枯れ葉などが蓄積され、膝や腰にもやさしく、周辺の景観が登山気分を高めてくれる」とルートの特長に触れ、「心身の健康のためにも1度訪ねてみて」と利用を呼び掛けている。問い合わせは田中さん(電話0265・79・2417)へ。

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