2017年12月26日付

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「このハゲー」「ち~が~う~だろ~」は衝撃的だったが、このほかにもあきれ果てるしかない暴言や失言。これまでも国会議員の失言は多々あったが、2017年はことさら耳目を刺激させてくれた印象だ。学習能力があるのか―と疑われても仕方がなかろう▼国家の最高議決機関の議員として、国民が生活しやすいように法律を整備し、予算を決める役割を担う国会議員。暴言・失言は一部でしかないにも関わらず、大きく取り上げられるのは、全国民の代表として注目度が高いからだろう▼被災者の自主避難を「自己責任」と表し、東日本大震災について「東北であっちの方だったからよかった」や「あんな人たちに負けるわけにはいかない」など、個々の尊厳を無視した発言に始まり、自衛隊の政治利用とも取られかねない要請などなど発言の質は低俗化するばかりだ▼その一方で、若者の政治に対する関心を高めようと選挙年齢を18歳以上に引き下げた初の衆院選は、10代の投票率が41・51%と、50年前の20代で50%後半~60%後半には遠く及ばない結果だった。さまざま理由はあろうが、政治家への幻滅もその一つではなかったか▼政治に関心はなくとも、政治家に魅力があれば、若者の食指は敏感に動く。間もなく17年も終わり。暴言・失言の波もここらで終止符を打つべきか。でないと、次代を担う若者たちの心はますます離れていくばかりだ。

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