駒工生と諏訪東理大 ICTで農業ハウス管理

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イチゴ栽培ハウス内で遠隔操作による保温カーテンの開閉を確認する関係者

駒ケ根工業高校(駒ケ根市)の情報技術科3年生3人が、諏訪東京理科大学(茅野市)と共同で、農業用園芸ハウスの管理にICT(情報通信技術)を活用するシステムの開発と実証実験に取り組んでいる。2年前にスタートしたプロジェクトは先輩から後輩へと引き継がれ、今年度は携帯端末からハウス内の機器を制御する実験に着手。26日には高大別々に開発したシステムをつなぐテストに成功し、実用化が一歩近づいた。

「それじゃ、動かすぞ」。間もなくハウス内に「ミシッ」と音がした。保温カーテンがハウス内に張られたロープに沿ってゆっくりと動き出す。見守っていた高校生や研究室のスタッフから拍手が上がった。

駒ケ根市北の原の「いちご園みつこ屋」のイチゴ栽培ハウスには、同校生徒や大学の研究者らが集まっていた。「これで機能的に確認できた」と研究者たち。高校生が受け持つ遠隔操作システムの接続部分の設計を担当した牛丸裕也さん(17)は「自分が最初に考えた設計通りに動いてくれた」と満足そうに笑みを浮かべた。

実験には諏訪東京理科大の松江英明工学部長(通信工学)の研究室が参加。既にモニタリングシステムの共同開発を終え、現在はハウス内設備の遠隔操作への応用に取り組んでいる。松江工学部長は「省力化や効率化、省エネにつながる技術で、IoT(モノのインターネット)によってデータの蓄積ができれば勘に頼った農業がデータに基づいたものに変わり、後継者を育てることにもつながる」と実験の意義を強調。システムやアプリケーション(応用ソフト)は他分野への応用も可能で、「設置や運用のコストが下がれば可能性は一層広がる」と期待した。

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