2017年12月29日付

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写真は、物言わずとも雄弁だ。しばしば、口に出す言葉や文章をいくら並べても太刀打ちできない力を持つ▼来年2月21日から25日まで茅野市民館で開かれる第31回諏訪写真展。力作ぞろいの入賞作品に目を引かれる。子どもたちや動物のほのぼのした表情には思わず顔がほころびる。自然の景観は鮮やかな彩りを競っている。これは何だろう―と好奇心がくすぐられる一枚もある。最高賞に選ばれた「ピラミッド」は、満開の桜を背景にして三角形に並ぶ中学生を写している▼上野動物園(東京)で6月に誕生したジャイアントパンダの赤ちゃん「シャンシャン」の写真は、何ともいえないかわいらしさをプレゼントしてくれた。母親に抱かれたり、よちよち歩きをしたり、丸太に登ったりと、すくすくと育つシャンシャンの愛くるしい姿に心が和んだ人も多いことだろう▼その一方で、事故や災害の写真は悲惨さを心に刻み付ける。3月に松本市の山中で起きた県消防防災ヘリコプターの墜落では、つぶれて木々の間にあおむけになった機体が衝撃の大きさを物語っていた。7月の九州北部豪雨では土砂や流木で倒壊した建物などが惨状を伝え、被災者の胸中が察せられた▼かわいいものをかわいいと感じ、ショッキングなことには驚く素直な感性を持ち続けたいと思う。慣れっこになってまひしてしまうことのないように。ただ、過度に反応することなく。

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