人手不足で来年終了 なかがわハーフマラソン

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来年で最後の大会となることが決定した信州なかがわハーフマラソン

全国からランナーが集まる「信州なかがわハーフマラソン」は、来年5月5日に開く第11回大会を最後に終了する。大会を運営する実行委員会が30日までに決定した。人手不足が主な要因で、実行委は「人員確保に課題が多く、参加者へのもてなしの質低下が懸念される。最後の大会で感謝の気持ちを伝えたい」と複雑な胸の内を明かした。

同大会は1980年ごろ、陸上長距離の選手として活躍した米山正敏さん=同村・シナノ体器会長=や県縦断駅伝競走元代表選手の小澤豊実さん=同村=らが提唱して始まった「中川ウオークマラソン」が前身。村民が参加する大会で通算26回開いた。その後「本格的なハーフマラソンに移行しよう」と2008年に第1回大会を開催し、約880人が参加した。

地元スタッフの献身的なもてなしがランナーの間で評判となり、回を重ねるごとに参加者数を伸ばした。第8回大会からは定員の3500人に達し、これまでには北海道や沖縄県からエントリーがあるなど、全国的に知られる大会に成長した。

運営は、同村の長距離走愛好者でつくる「中川ランナーズクラブ」を中核とする実行委員会が主体となり、本番では村民や交通安全協会員、陸上部の中高生らがボランティアスタッフとして協力する。役員はそれぞれ仕事の合間にボランティアスタッフの工面や連絡、約90社にもなるスポンサー企業との交渉、調整に当たり、大会規模が大きくなるにつれて中心役員の個人負担が増していった。

第10回大会終了後に開いた実行委員会で今後の開催の有無を検討。第11回大会を最後とする決定をした。実行委の小塩政志委員長は「熟考の末の結論。皆さんに申し訳ないという気持ちは大きい」と話す。

大会では、参加者による抽選会の景品としてスタッフが村内の竹を切って作ったコースターや手作りのゲームを用意。50代の部門に若者が代理出走して不正が発覚した過去の大会では、順位を繰り上げした記録証を参加者全員に再送するなど、手厚い対応で信頼を育んだ。

大会事務局の小澤健司さんは「何かにつけて誠意をもって対応した。そこは参加者の皆さんに伝わっているはず」と確信。その上で「大会運営を若い人たちにつないでいく必要があった。第11回大会ではランナーの皆さんの顔を見ながらお別れをしたい」と話した。

第11回大会のエントリーは1月15日から。問い合わせはシナノ体器内事務局(電話0265・88・2446)へ。

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