2018年1月6日付

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童謡「七つの子」の歌詞にも出てくるカラスには、あまり良いイメージがない。ごみの食い荒らしやふんなどの被害をもたらす厄介者だ。諏訪市はJR上諏訪駅周辺の市街地で被害が出ているのを受け、12月中旬の2日間、タカ科の「ハリスホーク」(モモアカノスリ)による追い払いを試した▼訓練した鷹匠が在籍する会社に依頼した。近くの電線に止まっているカラスに向けて飛ばして威嚇。鷹匠の男性の腕を起点に繰り返し飛来すると、電線のカラスはほとんどいなくなった。ただ、鷹匠はカラスがいずれ戻って来るかもしれないとし、反復する必要性を指摘した▼カラスは記憶力が良いとの実験結果があるそうだ。餌があるとすでに認識し、再び飛んでくる可能性もある。市はカラスが再び集まってくるか効果を検証し、ふんの被害が目立つ駅西口周辺で飛ばすかどうか可能性を探る▼駅周辺では対策としてライトを照射させたり、フクロウの模型を置いて音を出したりしてきたが、効果はあまり出なかった。今回の試行にも住民の中には「カラスが別の場所に移動するだけではないか」との声がある。抜本的な対策はなかなか難しい▼カラスの生態の研究者によると、カラスがごみをあさる行動は「与えられた環境の中で生きていくための自然な行為」なのだという。理由なく人間を直接襲うことはないそうだ。共存する手立てはないものだろうか。

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