上伊那の青果市場で初競り 野菜は品薄

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競り人の声が響き、活気にあふれた初競り=伊那市の丸伊伊那青果

上伊那地方の青果市場で5日、2018年の初競りが行われた。昨秋の台風と今冬の冷え込みが影響して野菜は全般的に品薄で、競りに掛けられる青果物は例年より少なかったが、新春の競り場には競り人の威勢の良い掛け声と応じる買い受け人の声が響いた。

伊那市西春近の伊那地方卸売市場では丸伊伊那青果が初競りを行った。午前8時に開場を知らせる鐘がなり、買い受け人ら約20人が、競り場に並ぶ青果を囲んだ。安藤直樹社長は「昨年は春から秋にかけて潤沢すぎるほどの出荷があり、安値が続いた。秋からはマツタケを中心としたキノコの不作と二つの台風被害による品薄高でとんでもない一年だった。今年は大きな天候被害もなく、ちょうどいいバランスのとれた出荷になればと願っている」とあいさつした。

市場の活況と商売繁盛を願う三本締めで景気付けをしてから、今年の取り引きがスタート。競り人の「さーいくら」という掛け声に応えて買い受け人が値を付け、地物のホウレンソウ、小松菜、切り花などを競り落とした。

駒ケ根市上穂南の市公設地方卸売市場・丸駒市場の初市には、買い受け人約10人が参加した。農作物の不作で例年より入荷量や品数が減ったものの、縁起物のフキノトウや七草など地元産を中心に青果・花の10品ほどを初競り。活気ある取り引きで、次々と競り落としていった。

競りに先立ち、松原博人場長は「野菜やキノコが不作となり苦慮しているが、今年も市場を盛り上げていきたい」とあいさつ。買受人組合の中島哲朗組合長の発声で恒例の三本締めを行って商売繁盛を願うと、わら細工の宝船の競りから始まり、競り人の掛け声に続いて買い受け人が「ニッパチ」「サンマル」などと声を上げて取り引きした。

市場によると、天候不順や昨年末に駒ケ根市内などで発生した強風被害の影響で価格が高騰し、平均で例年の2割増しの競り値が付いた。競り人の竹上文隆さん(65)は「天候が回復してきており、2月中旬以降の春物の価格は落ち着いてくるのでは。消費者のためにも豊作となってほしい」と期待した。

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