2018年1月7日付

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正月気分も半ばに仕事が始まり、今年もはや一週間。慌ただしさにかまけて時節の風習も手を抜くものだから、ますます気持ちが切り替えにくく、心にけじめをつけるのが難しい。近頃は社会全体がそんな傾向かとも思う▼とはいえ成人の日は別格だ。周囲の見方、社会での扱いが変わる。本人の気持ちの変化も大きいだろう。屈託のない笑顔はまだあどけなくても、ピシリと伸びた背中に大人の気構えがうかがえる▼原村の新成人、小林加枝さんは「どの選択をしても最後まで自分の選んだ道を歩くことが大切」と決意した。伊那市高遠町の清水葵絵さんは「いつか故郷に恩返しができるように自分が出来ることを精いっぱい頑張りたい」と足元に目を向ける。若い頃に固めた覚悟は生涯、心を支える力になるだろう▼彼らへのはなむけにぴったりの歌がある。「思った通りになるかな? そんなに簡単なものじゃない 意外なことが起きた時 楽しめるのなら最強」。富士見高原病院整形外科の安田岳医師がリハビリ患者を励ます思いで作ったが、若者の心にもきっと届く▼医師はこうも歌う。「この世に生まれたとんでもない幸運 悲しみも苦しみも生きてればいろいろあるけれど不幸中の幸い 生きてるだけで丸もうけ だから歩き始めよう」。病や不幸に見舞われ、介護に明け暮れ、仕事にくじけながらも懸命に今を生きる人たち皆への応援歌だ。

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