2018年1月8日付

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正月の新聞に「戌」のことわざクイズがあり、自分でも試してみた。15のことわざ・慣用句が問題にあったが、中には「垣(かき)堅くして犬入らず」など耳になじみのないことわざもあり、思わず「なるほど」と勉強になった▼クイズにも当然のように出題されていたが、「犬も歩けば棒に当たる」は犬にまつわることわざの代表格と言っていいだろう。このことわざの面白いところは、相反する二つの意味・使われ方があること。手持ちの故事・ことわざ辞典(小学館)ではこう解説されている▼一つは「何か物事をしようとする者は、それだけに何かと災難に会うことも多いものだ」、もう一つは「たとえ才能や運がなくても、何かやっているうちには思いもよらぬ幸運に会うこともある。単に出歩けば意外な幸運に当たることもあるの意もある」▼個人的には子どものころから後者の解釈を優先した。仕事をするようになってからは「面白い話=情報」がないかと動き回って見つけたネタを密かに「犬棒記事」と名付けていた。駆け出しのころ、先輩記者から言われた「記事は足で書け」と同じことだと自分で納得してきた▼仕事柄、取材相手には「今年の目標は」などと聞く機会は多いが、相手から逆質問されると「原稿より健康」と笑ってごまかしてきた。あえて答えれば、クイズにあった「兎を見て犬を放つ」の気持ちで前向きに―ということか。

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