2016年04月20日付

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「1・17」「3・11」などに続き、「4・16」が新たに記憶に刻まれるのだろう。震度7の「前震」、震度6強の「本震」に続き、余震とみられる大きな揺れがやまない。揺さぶられる度に募る不安や恐怖はいかばかりか。避難所だけでなく車内や屋外で心身の疲労に耐える熊本地震の被災者の姿に、早期の終息を心から願う▼「おにぎり一つしか食べていない」「おむつがない」―。被災地からは物資不足が伝えられる。官民の尽力で改善方向にはあるようだが、全国から寄せられた救援物資が役場などに山積みとなり個々の被災者に行き届かない。過去の災害で繰り返された課題が今回も浮き彫りとなった▼改めて、大地震への備えの必要性を思う。諏訪湖付近を通る糸魚川―静岡構造線断層帯や伊那谷断層帯などによる内陸地震、南海トラフなどプレート境界型の大地震など、いずれも諏訪、上伊那とも熊本に匹敵する被害が予想されている▼大規模な土砂崩れや橋梁の崩落、集落が孤立する様に、多くの急傾斜地を抱えるこの地域が重なる。特に主要道路が少なく、寸断によりいとも簡単に流通が断たれてしまうことは、過去の大雪などで経験済みだ▼物資の備蓄、救援物資の仕分けなど、地域特性を踏まえ、災害の際の対応をどうすべきか。大地震は発生するとの前提に立ち、改めて今回の震災を教訓に想定を見直し、現実感を持った備えに努めたい。

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