2018年1月11日付

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よくある高齢者の事故だと受け流してはいけないニュースだろう。群馬県前橋市で自転車で登校中の女子高生2人が乗用車にはねられ重体となった事故。運転していたのは85歳の男性。「気がついたら事故を起こしていた」。警察の調べに、こう話したという▼気になって地元紙のネットニュースを見てみた。男性は認知機能に不安があるため普段から親族に車の運転をやめるよう言われていたという。しかし、目を離した隙に外出、事故を起こした▼報道によれば、男性の車は対向車線にはみ出し、路側帯を走っていた女子生徒をはねて民家の塀に衝突、もう1人の女子生徒を巻き込んだ。この事故の直前にも別の乗用車と接触事故を起こしていたという。常軌を逸した状況が浮かび上がる。親族の話しぶりからは兆候を感じていたのだろう。痛ましい事故を防ぐことはできなかったのか悔やまれる▼ネットでは運転免許に年齢制限を設けるべきだという意見も散見されるが、そう単純な問題でないことは言うまでもない。年齢だけで線引きをするのは難しいし、地方では生活の足であったり、車の運転が生きがいになっていたりする▼年を取れば心身に支障を来すのは避けられない。不安を感じたら運転をやめるべきだけど、「自分は大丈夫」「まだ大丈夫」と思いたいもの。事故を起こさないためにどう行動すべきか。一人ひとりが考えておく必要がある。

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