茅野駅周辺地区のバリアフリー化 素案まとまる

LINEで送る
Pocket

特定事業に指定された国道20号坂室バイパスの現道拡幅区間=茅野市宮川

茅野市は10日、国のバリアフリー法に基づきJR茅野駅周辺のバリアフリー化を推進するため、関係機関や事業者らと策定を進めていた基本構想の素案をまとめた。事業者に実施が義務付けられる特定事業には、国道20号や県道などの5路線と信号機の改良を指定。2027年度までに着手または完成を目指す。国土交通省北陸信越運輸局によると、06年の同法制定以降に構想策定を進めるのは県内初。

構想の策定を通じて、高齢者や障がい者の利用が多い地域や駅前のバリアフリー化を重点的、一体的に進める取り組み。茅野市は、JR茅野駅の半径約1キロの区域と御柱曳行(えいこう)路を含む約184ヘクタールを「重点整備地区」に設定し、事業を展開する。

道路の特定事業は▽国道20号坂室バイパスの中河原現道拡幅区間▽県道払沢茅野線の宮川茅野地区▽県道岡谷茅野線の中河原交差点付近▽県道茅野停車場八子ケ峰公園線(市役所前通り)の茅野駅東交差点~市役所東交差点▽市道2級1号線(御柱街道)の上川橋左岸交差点~中河原交差点―とし、事業者、事業内容、実施時期を明示した。

具体的には、各路線でバリアフリー化の基準に適合した道路や歩道の拡幅整備を進める。国道20号中河原交差点の横断歩道橋にエレベーターを設置するほか、県道払沢茅野線と市役所前通りでは電線類の地中化を行い、歩行者の移動の円滑化を図る。

信号機(交通安全)の特定事業は、上川橋左岸の交差点改良に合わせ、音響式や残り時間表示式といった信号機の設置を検討する。

実施時期に限定がない関連事業には、ホーム側を知らせる突起のついた点字ブロックの茅野駅設置や、バス車両の行き先案内のLED化、各路線で目の細かいグレーチングへの改良、木落し・川越し両公園施設のバリアフリー化、市民の意識啓発(心のバリアフリー)などを設定した。

構想策定に向けて市は昨年6月、高齢者や障がい者、鉄道やバス、タクシーの運行事業者、医療機関、学校、国、県の代表者ら35人でつくる「協議会」を設置。市街地や駅構内の点検を行い、専門部会で事業内容を検討し、10日夜に市役所で開いた第3回協議会で素案をまとめた。市は2月に市議会に素案を報告した後、パブリックコメントを行い、3月にも構想を策定する。

おすすめ情報

PAGE TOP