2018年01月13日付

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諏訪湖は八ケ岳とともに、言うまでもなく諏訪地方のシンボルの代表格だろう。上伊那で生まれ育った身としてはおこがましいが、地域の人たちにとって心のよりどころになっているに違いないと思う▼昨年秋のこと、ある取材で小舟に乗せてもらった。湖上では、岸から受けるイメージとは別世界が広がった。波に揺られ、周囲360度はすべて水。足の下にも水をたたえている。なんだか神秘的な感覚にとらわれた▼8日にあった諏訪湖漁協の初市には、漁師が早朝から漁に出て取ったワカサギやコイ、フナなどが持ち込まれた。大きなコイがケースの中でぴちぴちと跳ねると、諏訪湖は命を育み、人々の生活を支えているんだと改めて認識させられた。「諏訪湖の恵みに感謝したい」と話した川魚店主の言葉が印象的だった▼諏訪湖は重要な観光資源でもある。遊覧船「おやこはくちょう丸」が昨年11月で運航を終えたことには寂しさを覚えた。この「おやこはくちょう丸」とは違うけれど、子どもの頃に家族で遊覧船に乗り、諏訪湖の雄大さや爽快さに触れたことが記憶に残る▼県は来年度を初年度とする「諏訪湖創生ビジョン」の策定作業を進めている。諏訪湖の20年後の将来像を「人と生き物が共存し、誰もが訪れたくなる諏訪湖」と描き、実現に向けた道筋を示すという。さまざまな面で“母なる諏訪湖”が生き生きと元気であってほしいと願う。

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