5年ぶり「鍾馗の舞」 伊那市で羽広獅子舞

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5年ぶりに披露された「鍾馗(しょうき)の舞」。鍾馗大臣が登場して雌獅子を退治した

伊那市の羽広獅子舞保存会は14日、地区内を回り「羽広獅子舞」を披露する中で、5年ぶりに「鍾馗の舞」を行った。舞台となった二組研修センターには大勢の住民が詰め掛け、遊び疲れた雌獅子を鍾馗大臣が出て退治するという伝統の舞に見入った。

数年に一度だけ行う特別な舞で、今年は羽広獅子舞の起源から405年になるのを記念した。元日に決定し、五つの舞とともに1週間前から練習を重ねてきたという。

近松門左衛門の浄瑠璃代表作「国性爺合戦」の一幕と言われ、「ちゃり」と呼ばれる滑稽な姿をした2人組が暴れる雌獅子を追い立てる。難儀する彼らに代わり、厄病を払う神の「鍾馗」が登場。最後に獅子を押さえ込むという内容だ。主役の鍾馗大臣は浜田哲也さん(50)、ちゃりは重盛恵一さん(61)、平松晃さん(56)が演じた。

雌獅子の胴体には若者を中心に十数人が入り、おおむね30秒ごとに頭を交代。鍾馗大臣は獅子と対峙し、剣を振り下ろすなどの勇壮な舞を見せた。笛や太鼓が一体となって盛り上げ、ちゃりのコミカルな演舞には笑いも起きた。

大人数が必要で、約30分の長丁場であることも数年に一度の理由という。「狭い会場ではあったが、いい演技ができた」と浜田さん。鍾馗役を長年務め、後進の舞を見守った白鳥定己さん(76)は「大事な舞。数年に一度は行って継承していかなければならない」と話していた。

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