上諏訪中70周年 卒業生藤原宏章さん講演

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上諏訪中学校の創立70周年記念講演会で、南極での生活ぶりなどを話す藤原宏章さん

諏訪市の上諏訪中学校創立70周年記念講演会は16日、同校で開いた。同校卒業生で、第57次南極越冬隊員の気象庁職員、藤原宏章さん(38)=埼玉県さいたま市=が「南極地域観測隊と越冬生活について」と題して話した。映像で厳しい条件化での昭和基地での仕事や生活ぶりを紹介したほか、動物やオーロラとの出合いも案内した。

藤原さんは千葉大在学中に「人が行けない所を体験してみたい」と南極研究に携わり、気象庁に入庁後の2015年12月~17年3月に南極越冬隊員として昭和基地に赴いた。

隊員は隊長を含め30人で、藤原さんは気象担当5人のうちの1人。1日2回気球を揚げオゾン濃度を測る仕事などを行ったとした上で「先輩たちの観測がオゾンホールの発見につながった」とした。

諏訪と昭和基地の1月と8月の最高、最低気温の平均値を示し、「1月の気温は諏訪と、夏の昭和基地では同じくらい」とした一方、「冬の昭和基地は冷凍庫の中にいるくらい(寒い)」とし「ブリザード(暴風雪)は一番厳しい自然現象。移動のときはロープを体につないで進むルールになっている」と話した。

発電機の熱で野菜を栽培したり、卓球やテレビゲームもできたりする昭和基地の生活ぶりを解説。好きな「スノーボードもやった」と明かした。昭和基地はオーロラが一番出やすく見やすい場所として「一番の娯楽はオーロラ観賞だった」とも語った。

乗船した南極観測船「しらせ」で昭和基地に向かう際には「かわいいペンギンが近づいてきた」とし、クイズ形式で「しらせ」が氷の中をどう進むかなども説明した。南極の氷も持参し、生徒らに見てもらった。

同校1~3年生207人とその保護者、高島小6年生47人が聞いた。上諏訪中2年の新生徒会長の藤原陽登さんは講演後、「私たちの知らないことが多く、とても楽しく聞くことができた」と話した。

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