2018年01月18日付

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「口がある人は、ローマに行く」。ブラジルのことわざだそうだ。道を尋ねさえすれば、いつかはローマにたどり着ける。転じて、人間同士のコミュニケーションを取ることができれば、どんな目的でも達成できる、という意味だという。青年海外協力隊で知られる国際協力機構(JICA)の広報誌が今月号で紹介している▼世界各地に派遣された協力隊員やボランティアが、赴任国の人と交わる中で知った現地の「生きる知恵」を掲載した。セネガルにはこんな格言もある。「森で猿を捕まえるには、少しずつ行かなければならない」。目標を実現するためには、弱音を吐かず、こつこつと地道な努力が必要-という意味だ▼外国人らが日本語を学ぶ諏訪市の長野国際文化学院は、毎年日本語のスピーチ大会を開いている。昨年の大会では、米国から来た学生が「七転び八起き」という日本のことわざを取り上げた▼何度失敗しても、また立ち上がればいいんだ。この言葉を知って、留学生活が随分楽になったという。「日本語を上手にしゃべるには、日本の文化を受け入れることだ」とも訴えた。ことわざが日本の文化を知ることにつながったのかもしれない▼国民性や文化、風土が違っても、人生の糧になるような言葉は万国共通であることが分かる。世界中どこに行こうと、言葉や見た目がどんなに違おうと、人間の本質に変わりはないということか。

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