被害状況ラジオで伝達 臨時放送局の開設訓練

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市町村から送られてきた被害情報をまとめた紙をスタッフから受け取る「エルシーブイFM」のアナウンサー(右)=諏訪市のエルシーブイ

諏訪広域連合は17日、エルシーブイ(諏訪市)が運営するラジオ局「エルシーブイFM」を臨時災害放送局として開設し、住民に情報伝達する訓練を初めて行った。この日は阪神・淡路大震災の発生から丸23年。広域連合職員や諏訪6市町村の防災担当職員、同社社員ら約25人が参加し、被害状況や避難所開設情報などを発信する手順を確認した。

諏訪地方で大規模地震が起きたと想定。午後2時から1時間余にわたり、通常のFM番組を休止して臨時局に切り替えて実施した。

同市四賀の同社FMラジオのスタジオでは、アナウンサーが各市町村の被害状況や生活関連情報を発信。市役所や町村役場にいる職員から「発生から2~3時間後」「24時間後」「72時間後」の3段階を想定して、被害状況などを臨時局にメールやファクスしてもらい放送した。

発生直後は 人的被害や建物被害、火災の状況、24時間後は避難所開設状況などをメーンに発信。72時間後は食べ物や水など 物資の配送状況や電気や水道といったライフラインの現状など次々と入ってくる情報をアナウンスした。

市町村職員はアナウンサーと電話でもやりとりし、防災に関する取り組みを説明。臨時局開設に当たり、総務省信越総合通信局(長野市)に連絡して開設の許可を申請する訓練もした。

市町村から提供される情報の中には建物の「非構造部材」といった専門的な言葉もあり、スタッフとして参加したエルシーブイの小池利幸・FM制作課長は「もっと分かりやすく伝えられるよう改善したい」。広域連合の担当者は「地域密着の情報を発信する手段としてラジオは大事だと感じた。訓練をまたやりたい」と話した。

広域連合は2013年、放送業務を委託するエルシーブイと「臨時災害放送局の開設及び運用に関する協定」を締結。市町村や広域連合が地震や豪雨などで開局が必要と判断した際に臨時局を設置し、情報を提供する。

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