今年こそは 諏訪湖「御神渡り」期待

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諏訪湖の御神渡り(御渡り)の判定と神事をつかさどる諏訪市小和田の八剱神社関係者は、5季ぶりの御神渡りを「今年こそは」と期待し、毎朝観察を行っている。年明け後、一度は全面結氷したが、その後解氷し、19日は大部分が解けた。20日は、1年で最も寒さが厳しい頃とされる「大寒」。来週には今冬最強の寒波が予想されており、神社関係者は厳しい寒さが継続することを願っている。

一度は全面結氷

「今年はできるのではないか」。諏訪湖の観察を開始した今月5日、宮坂清宮司や宮坂英木大総代らは大いに期待を寄せていた。昨年末から平年を下回る厳しい冷え込みが続き、「いつもより寒い冬が来た」と口にしながら全面結氷を待った。

だが、その後は雨が降るなど厳しい状況が続いた。13日は今季最低気温の氷点下9・3度を観測、15日朝には観察を行う諏訪市豊田の舟渡川河口付近で厚さ6センチの氷が張って、全面結氷したものの、日中の気温が上がり夕方には広い範囲が解けた。

気温上昇 風も影響

雨や連日の気温上昇が続いた19日は、湖上の氷がほぼ解けた。諏訪の最低気温は3月下旬並みの氷点下0・5度を観測し、湖の状況は振り出しに戻った。舟渡川河口付近では、解けて打ち寄せられた氷がぶつかり合い、カラカラと音を立てていた。「きのうまでは氷が残っていて、こんなんじゃなかった。風が強いからやたら寒く感じるが、風があると全面結氷は難しい」。宮坂大総代は、”仕切り直し”となった湖を不安そうに見つめる。宮坂宮司は「ここからが勝負。再び全面結氷するのを待ちたい」と話した。

観光の目玉 熱い視線

御神渡りは観光の目玉にもなるため、諏訪観光協会も結氷状況に熱い視線を送る。冬季は観光客が減る時期。堀元彰事務局長は「神秘的な現象を全国の人が知り、諏訪に興味を持ってもらうチャンス。個人のSNSやメディアを通して、より多くの人が諏訪に愛着を持ってくれれば」と、御神渡りの出現に期待を寄せる。

長野地方気象台によると、24日ごろまで暖かい陽気が続く見込み。20日の諏訪の予想最低気温は氷点下3度と平年より高めで、24日以降から冬型の気圧配置により冷え込む予想だ。

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