2018年01月24日付

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末は博士か大臣か―とは、わが子の大成を期待する親心を表す言い方として古くから使われている。皆が皆、博士や大臣になれるものではないものの、次代を担う子どもたちの間では昨今、それを目指そうという機運が高まっているらしい。及ばずながら応援もしたくなる▼全国の保育園・幼稚園・小学生対象に実施した2017年「大人になったらなりたいもの」調査(第一生命保険)で、男子は「学者・博士」が15年ぶりにトップに躍り出たという。理科離れと言われて久しく、敬遠される分野の印象があったが、大きな間違いだった▼昨今は理科の実験授業や「実験」をテーマにしたテレビ番組の浸透、物理学や化学の分野で日本人が連続でノーベル賞を受賞し、人気も急上昇しているようだ。人が生きていく上で必要な自然科学への関心の表れもあろうか▼学者や博士になりたい子どもたちは「子どもと遊んでくれるロボットを作りたい」や「がんを完璧に治す方法を見つけたい」などの夢を描いているという。子どもらしい発想というより、無意識のうちにも社会が抱える課題に向き合おうとの姿勢が垣間見える▼今や科学技術の成果が、生活を安全に、便利に、楽しくしている。これらはいずれも「こうなればいいな」「こうしたい」と夢を描き、追い求めた元少年少女たちによる。これから目指す子どもたちは、どんな社会を夢見ているのだろう。

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