2018年1月26日付

LINEで送る
Pocket

9年もたてば、小学校に入学した子どもが中学校を卒業する。長い時間だと思われるかもしれない。9年後の2027年の開業を目指すリニア中央新幹線。南アルプスをトンネルで貫く大工事でもあるし、まだ先のような気がしていた▼今年になって頻繁に聞くようになったのは、波及効果への期待を込めた「あと9年」。東京(品川)―名古屋間を最速約40分で結ぶ夢の超特急を、自然と意識させられる。期待される効果を確かなものにするための地域振興策の検討も、開業に間に合うように加速していくことだろう▼上伊那地方の経済団体の新年祝賀会では、複数の人たちがこの9年間に劇的な変化が起こると予想した。リニア関連の整備だけでなく、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)の活用による新産業技術が地域を変えるというのだ▼県が行った今年度の工業技術動向調査によると、電気機械関連製造業では45・2%がIoTを「今後導入したい」と答えていた。「既に導入している」も31・2%あり、製造現場への浸透が始まっていることが分かる。一方で、AIを「今後導入したい」としたのは23・4%で、まだ動きは鈍かった▼「IoTやAIで何ができ、何をしたらいいのか分からない」と話す小規模事業者もいる。世の中はどんどん先に行ってしまう。生き残るためにはこの激変に取り残されないようにしないといけない。

おすすめ情報

PAGE TOP