2018年1月27日付

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企業の人手不足が深刻化している。帝国データバンクによると、昨年の全国の倒産は前年比2・6%増の8376件で、このうち「人手不足倒産」は106件あり、47・2%増加した▼地域の中小企業は人材確保に工夫を凝らす。多様な働き方の導入を県が評価する「職場いきいきアドバンスカンパニー」に、南信地方で20件が認証されている。働きやすい職場は離職を防ぎ、求職者へのアピールにもなるだろう。認証企業で精密部品加工の共進(諏訪市)の五味武嗣社長は、外部の評価はより社員に分かりやすく、新卒採用にも有用-とする▼温泉旅館を経営する親湯温泉(茅野市)は、外国人の新卒採用に目を向けている。昨年は柳澤幸輝社長がロシアで現地説明会を開き、100人と面接して女性2人を雇用した。「大手がやらないところで勝負する」と強調する▼自動化機械を自社開発し、社員負担を軽減して労働力不足を補おうとする企業もある。金属印刷加工の鈴木製作所(下諏訪町)は自動染色機を考案。工場で稼働を始めた。鈴木隆会長は「小さい会社ながら何か考えないと生き残れない」と話す▼諏訪市で先頃、スナック菓子大手のカルビーの松本晃会長兼CEO(最高経営責任者)が講演した。人材育成の大切さに触れ、人が成長する環境、制度の重要性を語った。人材確保も同様に、人を引き付ける環境や制度が今後ますます必要だろう。

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