長野米「風さやか」 シンガポールへ輸出

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シンガポールへ輸出される「風さやか」。5・6トンが発送された

JA全農長野と米加工・販売の東洋ライス(東京)は連携し、県オリジナル米「風さやか」をシンガポールへ輸出する。同社の技術で栄養面を強化した機能性米にして付加価値を高め、健康志向の高い人や富裕層を狙って現地で販売する。伊那市狐島のJA上伊那本所で2日、上伊那産の5・6トンを同社工場に発送する式があり、同JAの関係者や生産者も所得向上につながることを期待した。

両者は既に県産コシヒカリの海外輸出事業に取り組んでいる。独自の精米技術で胚芽の栄養豊富な部分を残すなどした「金芽米」などにし、世界11カ国で販売。現地の米より価格は高いものの、健康志向が高まるシンガポールでは特に高い評価を得ており、病院や国立の料理専門学校でも使われているという。

「風さやか」は県農業試験場が開発し、2013年3月に品種登録された米。全農長野によると、「さっぱりしたうまみ」が特長で、同国での流通実態調査から「現地の人の嗜好に合うのではないかと判断した」という。

同社によると、まずは国立の料理専門学校に送り、「風さやか」に合う料理などを研究する。6月を目途に現地のスーパーに置き、レシピ提案と合わせて売り込む。17年産米は試験販売と位置付け、同国を中心に計12トン余りを輸出する計画だ。

式で全農長野は「価格競争に巻き込まれることなく、農家手取りを確保するには付加価値を高めて販売をする必要がある」と強調。「今後、世界各国へ輸出して長野米のブランドを高めていきたい」とした。東洋ライスの阪本哲生副社長は「『お米を食べることで健康になる』ことを売っていく」と意欲を見せた。

JA上伊那からは、御子柴茂樹組合長や昨年秋の調査に加わった下村篤常務理事、米穀部会メンバーらが出席。御子柴組合長は「当JAの140億円の農産物販売の中で米は3分の1を占める。供給が需要に満たない状況の中、生産者、地域にとってもいい展開になる」と期待を込めた。

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