輪になり数珠回し 子どもの成長願い口頭念仏

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無病息災を願い、念仏を唱えながら数珠を回す東伊那大久保地区の住民

駒ケ根市東伊那の大久保地区に伝わる国の無形民俗文化財「口頭念仏」は4日、地区内の大久保いきいき交流センターで行った。子どもの健やかな成長を願って行う2月8日の「事八日」の行事。小学生を中心に地元住民約30人が参加し、輪になって念仏を唱えながら大きな数珠を回した。

口頭念仏は、厄を払って子どものはやり病のまん延を防ぐ目的で始まったとされ、大久保地区では江戸時代の終わり頃から行われているとされる。戦時中などに一時中断したが、1974年からは毎年続け、現在は東伊那公民館大久保分館の育成会事業として実施。2011年には「伊那谷コト八日行事」の一つとして国の指定を受けた。

参加者は、かねをたたく役割の大沼理人君(12)=東伊那小6年=を囲んで車座になり、「口頭念仏なんまいだ」と唱えながら、長さ約10メートルの数珠を反時計回りに回した。1本の線香が燃え尽きるまで20分ほど繰り返し、数珠に付いた木札が手元にくると、それぞれが健康を願って一礼した。

分館長の大沼宗重さん(68)は「地区にとって伝統ある貴重な行事。子どもたちが健康で無事育っていってくれることを願い、継承していきたい」と話した。

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