諏訪湖のワカサギ採卵量回復 140湖沼へ供給見通し

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諏訪湖流入河川で行うワカサギ採卵。順調に推移し、採卵量は15億粒に到達した=3月上旬、諏訪市渋崎の上川

諏訪湖流入河川で行うワカサギ採卵。順調に推移し、採卵量は15億粒に到達した=3月上旬、諏訪市渋崎の上川

諏訪湖漁協のワカサギ採卵事業で、今季の採卵量が15億粒に達し、全国140湖沼への卵供給を終えられる見通しになったことが21日、漁協への取材で分かった。2億粒余にとどまった昨季の不振から回復。親魚の数は少ないと推定されていたが、大型で成熟が進んだ魚が多く、順調に遡上した。秋以降の漁・釣りの自主規制や、魚食性の鳥の追い払いを強化したことが奏功したとみている。

採卵は上川や宮川、砥川などの流入8河川で5月末まで続ける。遡上は3月下旬から本格化し、4月上旬からいまが最盛期。少なくとも20億粒を確保し、諏訪湖にも十分な量を放流したい考えだ。

県水産試験場諏訪支場(下諏訪町)によると、3月下旬時点でのワカサギの平均体重は2.1グラムと、過去10シーズンで2番目の重さ。「平均体重と卵の量は比例する」としており、メスが抱えた卵の数が多いことも有利に働いたという。昨季の同時期の平均体重は0.6グラムにとどまっていた。

漁協は、1月下旬から湖が全面結氷し、1週間程度は”天然バリアー”で鳥の食害が防げたと分析。船による追い払いの人員や回数を大幅に増やし、解氷後も資源低下を抑えられたとみる。「結氷期間は短かったが、結氷・解氷を繰り返したり中途半端に氷が残ることがなく、船を動かしやすかったことも大きい」としている。

親魚の確保に向けては、ワカサギ投網漁を年明け早々に打ち切ったほか、1日の釣り量に上限を設けたりする自主規制の内容を厳しくし、開始時期も早めた。漁協の藤森貫治組合長は「釣舟組合や釣り人の皆さんの理解と協力に感謝したい。年ごとに好不調の波が出ないよう努力を続けたい」と話している。

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