陣馬形山整備へ 企業版ふるさと納税制度利用

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中川村は、伊那谷の景色が一望できる山としてアウトドア愛好者や観光客から人気を集める陣馬形山(標高1445メートル)キャンプ場の施設整備を行う目的で、地域再生計画を作成し国へ提出した。村に対して伊那食品工業(本社・伊那市)から企業版ふるさと納税制度を利用した寄付の申し出があり、財源は寄付や起債で賄う見通し。国が認めれば2018~19年度で事業を実施する。

同村の企業版ふるさと納税を利用した事業計画策定は初めて。「陣馬形山魅力創造プロジェクト」と名付けた計画には、カキ殻で汚水を浄化するバイオマス型の水洗トイレ新設や炊事場などで使う水をためる給水タンクの大型化、キャンプサイトや進入路、駐車場等の整備、山頂へ続く道沿いへの案内看板新設などを盛り込んでいる。

寄付を計画する伊那食品工業は同村の米澤酒造がグループ企業で、同酒造の塚越寛社長は村が加盟する「日本で最も美しい村」連合の役員を務めるなど中川との関わりが深い。塚越社長は今後のリニア中央新幹線や三遠南信自動車道の開通を見据えた愛知や静岡との観光振興を提唱するほか、自ら撮影した陣馬形山からの風景写真で企業カレンダーを作成するなど山への思いも強く、寄付の申し出につながったと見られている。

陣馬形山頂は、下伊那地方から辰野町方面までの伊那谷全体が見渡せ、中央、南、北の各アルプスも展望できる。最近は登山誌や旅行雑誌にも「天空のキャンプ場」として取り上げられている。県観光地利用者統計によると、同村四徳を含めた山周辺への観光客数は約2万7300人(16年度)で、このうち陣馬形山を訪れる観光客は「年間1万人を超える」という。

村は山への人気を背景に昨年度、避難小屋の改修と屋根付きの炊事場を新築した。村では「まずは事業の認定を願う」とし、「今は使用無料にしているキャンプ場の管理規則や体制についても再考したい」と述べた。

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