伊那市創造館「秘密の書庫」公開 上伊那図書館の歩み展

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伊那市創造館は、第17回企画展「伊那市創造館と秘密の書庫 上伊那図書館の歩みと伊那市書籍コレクション」を開いている。前身の上伊那図書館が開館した1930(昭和5)年から現在まで収蔵する蔵書約1万7000冊を展示。普段は一般公開していない2階奥の趣のある歴史資料室を開放し、戦前の貴重な書籍を手にとって読むことができる。5月30日まで。

歴史資料室では「陸軍少年通信兵」「日米十年戦争」「無敵潜水艦」など、戦意高揚を図る戦前戦中の本を1カ所に集めた。国が終戦直後に上伊那図書館あてに軍国主義の図書の処分を指示する命令書も展示した。

蔵書は、同図書館の建設費を寄付した辰野町の製糸家武井覚太郎が欧米視察で収集した参考図書や、同市高遠町ゆかりの書家中村不折が暮らした中村家から寄贈された古書のほか、同町出身で東京音楽学校初代校長を務めた伊澤修二関連の資料などを本棚に納めた。

終戦後の45年10月から、同図書館に駐留した進駐軍が残したサインやレコード、黒塗りされていない戦中の教科書などもあり、開館からの歴史の古さを感じさせる。親子用に絵本だけを集めた展示室も用意した。

創造館は「85年間読み継がれてきた書籍に触れ、読むことができる。何度足を運んでも読みきれない、飽きないコレクション。昭和モダンの雰囲気に浸りたい人にもお勧めです」としている。

午前10時~午後5時。火曜日休館。入場無料。問い合わせは創造館(電話0265・72・6220)へ。

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