伊那市西天竜発電所を全面改修へ 県企業局

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西天竜発電所の安全祈願祭でくわ入れをする県企業局の小林利弘公営企業管理者(左)ら=9日、伊那市小沢

県企業局は、管理する西天竜発電所(伊那市)を全面改修する。建設から60年近くになる建屋、水圧管などの施設や設備を更新。これまで1基だった発電機を、小型ながら少ない水量でも発電できる2基体制にする。ほぼ通年で稼働できるようになるほか、全面改修により固定価格買い取り制度の対象となり、年間発電量と売電収入を大幅に増やせるという。2年後の2020年1月の本運転開始を目指している。

県営3番目の発電所として1961年12月に建設。上伊那北部~中部を通る農業用水路・西天竜幹線水路の末端に位置し、9月中旬~4月の非かんがい期を中心に年間215日ほど運転してきた。かつて県営発電所の民営化が検討された時期に、老朽化していた同発電所は廃止の方向になった経緯もある。

県企業局によると、2基の新しい発電機に更新することにより、年間で335日ほど運転できる見込み。発電量は4割増となり、1年で一般家庭4400世帯分の電力を発電できるという。

変電所の建て替えや、小沢川に通じる水路2本、上水槽の改修も行う。総事業費は約30億円。これまで年1億円だった売電収入は年3億7000万円になると見込み、「維持管理コストなどを考慮しても、20年以内で確実に費用回収でき、かつ一定の利益を出せる」(電気事業課)としている。

9日は安全祈願祭と起工式があり、県や県議会、市、上伊那郡西天竜土地改良区などの関係者約50人が参列。県企業局の小林利弘公営企業管理者は「少ない水でも発電できる2基体制に移行することで発電量が大きく増える。今後も地域の皆さんとの共存共栄の下、自然エネルギーの地産地消を着実に推進していきたい」と式辞を述べた。

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